【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は18日、青瓦台(大統領府)で行われた米国のブリンケン国務長官、オースティン国防長官との会談で韓日関係について、「朝鮮半島と北東アジアの平和・安定・繁栄に大変重要で、韓米日協力においても堅固な土台」とし、「韓日関係を修復するために努力を続ける」と述べた。青瓦台の康珉碩(カン・ミンソク)報道官が明らかにした。

 これに対し米側は韓日関係改善に向けた韓国政府の努力と意思を評価し、「進展があることを期待する」と伝えた。

 文大統領はまた、「北の完全な非核化を含む朝鮮半島平和プロセスの実現に最善を尽くし、米国との緊密な協力をさらに強化する」とし、「韓米が共通の包括的対北戦略を用意する必要がある」と述べた。

 米側は「対北朝鮮政策を検討する過程において、同盟国の韓国と開かれた姿勢で緊密に意思疎通を続けていく」と応じた。1月に発足したバイデン政権は現在、対北朝鮮政策の見直しを進めている。

 両長官は韓米同盟を重要視するバイデン大統領のメッセージを伝えた。

 また米側は中国との関係と関連し、「敵対的、協力的、競争的関係という複雑さがある」とし、今後韓国と緊密に協議していくことを希望した。

 今回の会談では北朝鮮の人権問題に関する言及はなかった。青瓦台の関係者は記者団に対し、「北の人権について韓米両国は関心を共有しており、わが政府も確固たる立場を持っている」と話した。

 また「われわれも北の人権問題に関心と懸念を持っている」としながら、「ただ、先に解決すべきことが多く、朝鮮半島の平和が定着する過程で北の住民の人権が実質的に増進されるという立場」と説明した。

 韓米首脳会談の日程に関連した発表はなく、青瓦台は「早期に開催しなければならない」とのこれまでの立場を改めて示した。