[ロンドン 18日 ロイター] – 英オックスフォード大学の研究から、現在緊急使用が承認されている新型コロナウイルスワクチンがブラジル変異株の予防で有効である可能性が示された。
一方、南アフリカ変異株に対するワクチンの効果の低下は目立ち、研究者は南ア株に対するワクチンの開発が「世界的に急務」との認識を示した。
研究では、新型コロナ感染によって生成された抗体、および英国で接種が展開されているアストラゼネカ・オックスフォード大製とファイザー・ビオンテック製のワクチン接種を通じて獲得した抗体を含む血液サンプルを用い実施され、ブラジル株に対するワクチンの効果は3倍程度弱回った。
研究者は「効果は弱回るものの、自然および獲得免疫の両方がなおブラジル株に効果がある可能性が示された。当初の懸念よりも、ブラジル株の抗体に対する耐性は低い可能性がある」と指摘した。
一方、南ア株に対するワクチンの効果は、アストラゼネカ製で9倍、ファイザー製で7.6倍それぞれ低下した。