[22日 ロイター] – 米リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は22日、米連邦準備理事会(FRB)の物価・雇用目標達成に向け「さらに著しい進展」は見られていないと述べ、量的緩和縮小へのハードルはなお高いという認識を示した。
FRBが物価の目安として注目するコア個人消費支出(PCE)価格指数の伸びは、昨年12月時点で1.4%と目標の2%を大きく下回ったと指摘。向こう数カ月間で物価は前年比の伸びが大幅に拡大する見込みだが、それは前年の水準が非常に低かったり、個人が一時的な消費行動に走るといった要因の影響にすぎないため、「重視しない」と述べた。
また、失業率は6.2%に改善する一方、人口に占める雇用者の比率は2月時点で57.6%と、新型コロナウイルス危機前の61.1%に届いていないとした。
債券利回りの上昇については懸念しておらず、期待インフレ率の上向きは「異常な動きとならない限り、悪いことでなく、むしろ良いことだ」と強調した。