米ファイザーは新型コロナウイルス感染症(COVID19)の治療薬として錠剤を新たに開発し、人を対象とした安全性の試験を開始したと明らかにした。感染初期に服用すると効果を発揮する可能性があるという。
ファイザーが錠剤のコロナ治療薬を開発、人を対象に安全性試験開始
世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は、死者数と感染者数の最近の増加は「本当に懸念すべき傾向」だと述べた。
英アストラゼネカはコロナワクチンの臨床試験の最終段階に関し、最新の分析結果を48時間以内に公表すると明らかにした。ワクチンの有効性を巡る同社の分析に古い情報が含まれていたとする米当局の批判に対応する。
アストラ、ワクチン試験の最新分析結果を公表へ-米当局の批判受け
欧州連合(EU)と英国はアストラゼネカ製ワクチンの供給を巡る対立の解消に向けて一歩前進した。ドイツは新型コロナウイルスの「第3波」急拡大に対処するため、イースター(復活祭)期間中に厳格なロックダウン(都市封鎖)を実施する。
世界の新型コロナとの闘いは、足踏み状態にある。米国と英国で死者数の伸びが鈍化している一方、インドや東欧などでは再び状況が悪化している。ハンガリーでは医療関係者が不足し、職業訓練を受けていないボランティアの募集を余儀なくされている。
米ジョンズ・ホプキンズ大学がまとめたデータによると、世界の感染者数は1億2390万人を超え、死者数は272万人を上回った。ブルームバーグのワクチン・トラッカーによれば、世界全体のワクチン接種は計4億5800万回を超えた。
ギリシャが23日報告した新規感染者数は3586人と、パンデミック(世界的大流行)開始以来最多となった。同国では前日にロックダウン措置が一部緩和され、美容院やネイルサロンが営業を再開できるようになっていた。
EUは、現在ワクチン輸出許可の適用免除対象としている約90カ国のリストを廃止するほか、EUとの供給契約を履行している製薬会社に対しても輸出制限を設ける可能性があると、EU当局者が明らかにした。新指針は24日公表される見通し。
英医学研究支援団体ウェルカムトラストのジェレミー・ファラー代表は会議で、「パンデミック終焉(しゅうえん)には程遠い」と発言。「私が考えるに、一つの特効薬で全てが解決するという楽観が依然として行き過ぎている」と指摘した。新たな感染の波が世界各地で見られており、パンデミック開始から1年が経過した現在でも、収束よりも開始時に近い状況のままだとも述べた。
香港の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は先月、香港初となるコロナワクチン接種を受けた際、中国本土企業の科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)製のワクチンに断固たる支持を表明した。しかしその後、同社製ワクチンと香港当局のワクチン接種促進活動への信頼は急低下。第1弾接種が行われた後、7人の死亡事例と数十件の副反応が報告されたためで、住民は香港で他に唯一利用可能なビオンテック・ファイザー製ワクチンの接種申し込みに殺到し始めている。
原題:Texas to Allow Shots for All Adults; Pfizer Pill: Virus Update(抜粋)
Hong Kong Vaccine Rollout Hampered by Reliance on Chinese Shots(抜粋)