深刻化する世界的な半導体不足に悩む自動車メーカーが北米工場での生産削減の延長および拡大を余儀なくされている。

  半導体市場は生産能力を消費者向け製品により振り向けており、自動車やトラックに使用される半導体は入手が一段と困難になっている。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)よる巣ごもり需要で、スマートフォンやテレビ、コンピューター向けの注文が大幅に増え、予想以上に持ち直した自動車需要に回せる分が少なくなっている。最近の米南部での悪天候に伴う石油化学製品の供給障害やルネサスエレクトロニクスの工場火災も厳しい生産に追い打ちを掛けた。

  ゼネラル・モーターズ(GM)はミズーリ州ウェンツビルにある組立工場で29日から2週間、操業を停止する。

  日産自動車は22日時点で、メキシコ・アグアスカリエンテスにある工場で23日から24日まで生産停止にすることを明らかにしていた。

  トヨタ自動車は22日、石油化学製品不足でケンタッキー、ミシシッピ、テキサス、ウェストバージニアの各州とメキシコにある工場で生産される10モデルが影響を受けていると説明した。

ホンダ、北米で生産調整を延長-コロナや寒波など複数要因が影響 (1)

原題:Chip Shortages Force More Cuts at North American Auto Plants(抜粋)