[ニューヨーク 25日 ロイター] – 終盤のニューヨーク外為市場ではドルが上昇。リスク選好が後退する中、主要通貨バスケットに対し約4カ月ぶり高値を更新した。

終盤の取引で、ドル指数は0.28%高の92.85。年初来の上昇率は3%超となる。

米債券市場では7年債入札が低調な結果に終わったことに反応し、10年債利回りが一時1.642%に上昇した。

朝方発表された20日までの1週間の新規失業保険申請件数は68万4000件と、昨年3月中旬以来約1年ぶりの水準に改善したものの、市場は反応薄だった。

バイデン米大統領が就任後初めての記者会見を行い、景気が勢いを増しているとの認識を示したものの、さほど材料視されなかった。

TDセキュリティーズのシニア通貨アナリスト、メイゼン・イッサ氏は「ドルはここ数日上昇を続け、ドル高バイアスを維持している」と述べた。

欧州諸国で導入されている新型コロナウイルス感染拡大抑制に向けたロックダウン(都市封鎖)措置延長を巡る懸念から、ユーロ/ドルは0.41%安の1.1767ドル。

欧州がコロナ禍からの回復で遅れを取る中、アナリストは1.16ドルのレンジまで下落する可能性があると予想する。

ドル/円は0.39%高の109.15円。

豪ドルとニュージーランドドルも対ドルで小幅続落した。

暗号資産(仮想通貨)のビットコインは1.43%安の5万2360.51ドル。