[ロンドン/ニューキャッスル(米デラウェア州) 26日 ロイター] – 米英首脳は26日、電話会談を行い、欧米制裁措置に対する中国の対抗措置に懸念を表明した。
欧州連合(EU)と英国、米国、カナダは22日、中国が新疆ウイグル自治区で重大な人権侵害を行っているとして、中国政府当局者に対する制裁措置を発表。これに対し中国は26日、英国への対抗措置として、英国の4団体と9人の個人を制裁対象に指定したと発表した。
英首相報道官は首脳電話会談を受け発表した声明で「ジョンソン英首相とバイデン米大統領は、米英が他のパートナー国と共に導入した制裁措置を巡る考察を行い、中国による対抗措置に懸念を表明した」とした。
両首脳はこのほか、イランが核合意を順守する必要があるとの考えでも一致。気候変動問題での協力も確認した。
バイデン大統領は会談後、記者団に対し、中国の広域経済圏構想「一帯一路」に対抗するためのインフラ構築構想を、世界の民主主義国家が打ち立てることを提案したと明らかにした。