【カイロ時事】エジプトのスエズ運河で世界最大級の大型コンテナ船が座礁した事故で、スエズ運河庁のラビア長官は28日、船を動かす上で障害となっている大量の搭載コンテナの一部を降ろすための準備をシシ・エジプト大統領から指示されたと語った。地元テレビのインタビューで述べた。
物流遅れ、強まる懸念 コンテナ不足、拍車の恐れ―スエズ運河座礁
当局やサルベージ会社は、満潮時の船のけん引や、岸に突っ込んだ船首付近で土砂の除去を進めている。コンテナ船を運航する台湾の長栄海運は28日までの進捗(しんちょく)状況について、「船首が動けない状況は変化しつつある」と説明。しかし、新たな作業として荷降ろしに着手すれば長時間を要するのは確実で、離礁完了や通航再開時期がさらに遠のく懸念が強まっている。