[イスマイリヤ(エジプト) 29日 ロイター] – エジプトのスエズ運河庁(SCA)は29日、先週23日に座礁し、約1週間にわたり航路を塞いでいた大型コンテナ船「エバーギブン」の離礁作業が成功したとし、運河の航行再開を発表した。
その後、海運筋は複数の船舶の通航を確認。運河サービスを提供するレス・エージェンシーズは43隻が運行を再開したと表明した。
離礁作業に携わったボスカリス社は、船を移動させるために3万立方メートル相当の砂を除去したほか、大型タグボート2隻などが船をけん引したと明らかにした。
現在、運河では少なくとも400隻の船舶が通航再開を待っている。SCAは渋滞の解消には最長3日かかる可能性があるとの見通しを示した。関係筋によると、1日に100隻強の船舶の通航が可能という。
世界の海上輸送の要衝であるスエズ運河の運航が正常化に向かう見通しとなったことで、原油先物相場は一時1%下落した。