[パリ 31日 ロイター] – フランスのマクロン大統領は31日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、パリなどに適用していたロックダウン(都市封鎖)措置を全国に拡大すると発表した。

ロックダウンの全国的な発動は昨年11月に続き3度目。4月3日から最低1カ月間継続するほか、学校も今週末以降3週間閉鎖する。

マクロン氏はテレビ演説で「今行動しないと制御不能になる。ロックダウンはウイルス感染のスピードを抑える最適な方法だ」と述べ、国民に理解を求めた。

フランスの新規感染者は約4万人と2月から倍増。集中治療室(ICU)の患者は5000人を超え、前回のロックダウン時のピークを上回っている。

マクロン氏はICUの収容人数を1万人に増やす方針を示すとともに、人口の12%程度にとどまっているワクチン接種の加速を訴えた。