[サンティアゴ 31日 ロイター] – 世界保健機関(WHO)の米州事務局である汎米保健機構(PAHO)は31日、米州では新型コロナウイルスの感染者数が昨年の水準を上回り急増する恐れがあり、ブラジルやウルグアイなどではすでに感染が急拡大していると警鐘を鳴らした。

PAHOのエティエンヌ事務局長によると、米州では今年に入り、感染者数が1970万人、死者が47万5000人を超えている。南半球は今後冬に向かうこともあり、警戒を緩めぬよう呼び掛けた。

現時点で、ブラジル、ペルー、チリ、パラグアイにおける死亡率が高いという。

また、米州32カ国で「懸念される」新型コロナ変異株3種類中少なくとも1種類が確認されているほか、ブラジル変異株はアルゼンチン、チリ、ウルグアイ、コロンビア、ベネズエラ、ペルー、米国、カナダ、メキシコで検出されている。