[8日 ロイター] – 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は8日、米経済活動再開に伴う支出拡大や供給のボトルネックによって年内に物価が上昇する公算が大きいとしつつも、持続的なインフレとはならないとの見解を示した。
パウエル議長は国際通貨基金(IMF)のバーチャルセミナーの討議に参加し、「価格への上昇圧力が物価上昇という形で消費者に転嫁される可能性はあるが、一時的となるだろう」と述べた。
その上で「インフレ率、とりわけインフレ期待がわれわれの予想に反し、不快とされる水準に持続的かつ大幅に上昇するようであれば、FRBは対応する」と述べた。
FRB議長職の2期目の再任に関する質問に対しては「米国民のために最大限に責務をこなすことに注力している」とし、「多くの時間を費やし、どうすれば最高の仕事ができるかについて考えている。2期目について考えることに時間を割いていない」と応じた。
パウエル議長の1期目任期は来年初頭で終了する。