[9日 ロイター] – ミャンマーのクーデターで実権を掌握した国軍の報道官は9日、国軍に対する抗議運動やストライキへの参加が減少しており、政府は間もなく機能を正常化するとの見通しを示した。
テレビ中継された会見で報道官は、軍は国全体の平和と安全の達成に向けて行動しており、各省庁はすぐに完全な運営が可能になるだろうとした。
また、軍事政権を国際社会が認めていないという報道は誤りだとしたほか、国際貿易は通常通り行われている、と述べた。
こうした中、目撃者や報道によると、ヤンゴン近郊の都市バゴーで9日、軍隊がデモ隊に発砲し、少なくとも10人が死亡した。人権擁護団体によると、クーデター以降の死者は600人以上に上る。
一方、ミャンマー軍が運営するテレビ局は、軍幹部を殺害した罪で19人に死刑が言い渡されたと伝えた。3月27日にヤンゴン市内で起きた犯行とされる。