11日に行われた男子ゴルフのメジャー大会、マスターズ・トーナメント最終日で、初優勝を遂げた松山英樹。表彰式後に中継局・TBSのインタビューで喜びを語った。

 グリーンジャケットを着て、満面の笑みでガッツポーズしたことを尋ねられると「本当は18番でやりたかったんですけど(パーパットを外してできなかった)。表彰式でできてよかった」と話した。

 2位と4打差、11アンダーで最終日を迎えたが、「自分のベストを尽くすことだけを考えた。14アンダーから15アンダーまで行けば、追いつかれないと思っていた。そこを目指していた」という。

 緊張感については、「正直、1番のティーグラウンドに行くまでは、全然、普通に行けたが、ティーグラウンドに立って、すごく緊張してきた。2番のティーショットでいいショットを打ててそこから落ち着いてできた」と話した。

 今大会は、難しいパットを決めるシーンが多かった。この日の3、4、5番でもパーセーブしたが、「ミスパットだったんですけど、今週はそういうのも多くてよかった」と笑顔を見せた。

 一時は2位と大差がついた。「ずっと(コース内のリーダーズボードを)チェックしていた。後半になって、絶対に難しくなってくると思っていた。緊張して、なかなかバーディーを簡単に取れるような状態ではなかった。一つずつミスをしないように、しないように、やっていた。最後ミスをした(残り4ホールで3ボギー)が、(優勝できて)良かった」とほっとしたような表情になった。

 15番のパー5では、グリーンを狙った第2打が奥の池へ。「4番アイアンだったので。3番だったら刻もうと思っていた。ここでバーディーを取れば引き離せると思ったが、裏目に出た」と頭をかいた。

 2位と2打差で迎えた最終18番。制限があるとはいえ、多くのパトロンに歓迎されながら、グリーンへの上り坂を歩いた。「2打差あって(重圧が減り)よかったなと思って上がっていた」と話した。

 黄色を基調としたシャツと紺のパンツについては「黄色とネイビーならグリーンジャケットに合うかなと思って(笑)。ウエアを決めるときは、そういうの(優勝した際の意識)はないが、終わってみてそうなったので良かった」とした。

 日本の子供たちへのメッセージを頼まれると「やっと日本人でもできるとわかったと思う。僕もまだまだ頑張るので、メジャーを目指してがんばってもらいたい」と話した。