[14日 ロイター] – 米暗号資産(仮想通貨)交換所最大手のコインベース・グローバルが14日、米ナスダック市場に上場した。値動きの激しい展開となる中、企業評価額は一時1120億ドルに達する場面もあった。

主要な米仮想通貨関連企業としては初の上場となり、ビットコインなどのデジタル資産業界の発展における新たな節目となる。

新株を発行しない直接上場(ダイレクトリスティング)によって行われ、初値は381ドルと参考価格である1株当たり250ドルから52.4%急騰。しかし、今年第1・四半期に私募市場で取引されたコインベース株の出来高加重平均価格である343.58ドルからは約10.9%上回る水準だった。

初日の取引は31%高の328.28ドルで終了。一時、429.54ドルまで上昇した。

取引時間中の安値は310ドル。同水準近辺で、完全希薄化後の評価額は約830億ドルと、米ニューヨーク証券取引所(NYSE)が運営するインターコンチネンタル取引所(ICE)の時価総額である約660億ドルを上回った。