[ニューヨーク 19日 ロイター] – 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨に対して6週ぶりの安値に下落した。市場では21日の20年債入札やカナダ銀行(中央銀行)の金融政策決定に注目が集まる。終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨に対して6週ぶりの安値に下落した。写真は2009年11月撮影(20
ドルは通貨バスケットに対し0.58%安の91.082。ドルは円やスイスフラン、豪ドル、ニュージーランドドル、ユーロに対しても値下がりした。ドル指数は第1・四半期に3.6%上昇している。
みずほ証券のチーフ為替ストラテジスト、山本雅文氏は、米国債利回りやドル相場が値固め局面にあるとの見方を示した。
ユーロ/ドルは1.2037ドルに上昇。1.20ドルを超えるのは3月4日以来。欧州中央銀行(ECB)は22日に理事会を開く。円は対ドルで108.135円と3月5日以来の高値を付けた。
MSCI新興国通貨指数は1カ月ぶり高値。直近では0.15%高。
FXストリート・ドットコムのシニアアナリスト、ジョセフ・トレビサーニ氏は、カナダ中銀が金融引き締めを示唆する可能性があると指摘。「こうした方向性は米連邦準備理事会(FRB)もいずれ取らざるを得ないものだ」と述べた。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは約1%安の5万5782ドル。前日は一時14%急落し、5万1541ドルを付けていた。情報サイトのコインマーケットキャップは、ビットコインのマイニング(採掘)拠点の一つとされる中国の新疆ウイグル自治区で起きた停電を下落の理由に挙げた。
ドル/円
NY終値 108.15/108.18
始値 108.11
高値 108.30
安値 108.02
ユーロ/ドル
NY終値 1.2033/1.2037
始値 1.2040
高値 1.2048
安値 1.2016