[エルサレム 22日 ロイター] – 米ファイザーと独ビオンテックが共同開発した新型コロナウイルスワクチンについて、糖尿病や心疾患などの慢性疾患を抱える患者が感染した場合、症状の発現と症状悪化を抑える効果が高いことが22日、イスラエルのクラリット研究所が実施した大規模分析で明らかになった。
分析には約120万人分のデータを利用。症状の発現を防ぐ有効率は、心疾患もしくは慢性腎臓病を持つ患者で80%、2型糖尿病患者で86%、脳血管疾患患者で75%、免疫不全患者で84%だった。
症状が発現した場合、深刻化を防ぐ効果は、2型糖尿病患者、心・脳血管疾患患者で90%以上、免疫不全患者で100%だった。
全般的には、2回目の接種から7日目以降の有効率は96%。併存疾患患者に対する有効率はやや低いが、勇気付けられる結果となった。
分析には米ハーバード大学と米ミシガン大学も参加。結果は22日にニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンに掲載された。