大阪市の松井市長は、市民に4人以下での会食を呼びかけるなか、少なくとも1000人を超える市の職員が呼びかけに反する形で会食していたことを明らかにし謝罪しました。

大阪市は、2回目の緊急事態宣言が解除された先月1日以降、感染拡大防止のため市民に対して4人以下のマスク会食を呼びかけるとともに、飲食店にも営業時間を午後9時までに短縮するよう要請していました。

しかし、そのさなかの先月下旬、市の高齢施設課や河川・渡船管理事務所などの職員が多人数で送別会や飲み会を開き、その後、複数の参加者に新型コロナウイルスの感染が確認されていました。

こうした事態を受けて、市は今月上旬からすべての職員を対象に、呼びかけに反して5人以上での会食などを行っていなかったか聞き取り調査を進めています。

この調査について松井市長は23日、呼びかけに反した会食が200件以上確認され、参加した職員は1000人を超えるとする中間報告の結果を明らかにしました。

松井市長は「市民には本当に申し訳ない。すべての事案を厳重に対処したい」と謝罪したうえで、来週中に詳しい調査結果を公表する考えを示しました。