[23日 ロイター] – 欧州連合(EU)の医薬品当局である欧州医薬品庁(EMA)は23日、英アストラゼネカの新型コロナウイルスワクチンと血栓症の関連性を巡る調査の中間報告を発表し、同ワクチンの利点がリスクを上回るとの見解を改めて示した。
EMAは、アストラワクチン接種後にまれな血栓症が発症する確率は10万人中1人の確率と指摘。さらに、血栓のリスクがワクチン投与量によって異なるのか、性別によるワクチンの効果とリスクを巡り判断する十分なデータが欧州域内にはないと明らかにした。
EMAは月初、アストラワクチンとまれな血栓症発症が関連してる可能性があると指摘。これを受け、接種対象の年齢に制限を設ける国が相次ぎ、欧州ではデンマークが使用を完全に中止した。