2013年にジョークから生まれた暗号資産(仮想通貨)ドージコインが今なおジョークだと考えている人がいれば、そうでないと言える理由が存在する。
ドージコインは5日の取引で再び急伸。過去に各国・地域政府や中央銀行の大規模刺激策の下で、金や株式に投資資金が殺到していたかもしれないが、今回は暗号資産市場に大量の資金が流れ込んでいる。
ドージコインが40%余り急伸-仮想通貨市場のアニマルスピリッツ健在
多くのデイトレーダーが注目し、「ミーム・コイン」と呼ばれたドージコインほど、こうした状況を端的に示す資産は少ない。米テスラの最高経営責任者(CEO)で、暗号資産の熱心な支持者イーロン・マスク氏が今週末の「サタデー・ナイト・ライブ」に出演するが、再びドージコインを盛り上げる発言を行うのではないかとの観測が押し上げ要因となった可能性がある。
コインマーケットキャップ・ドット・コムのデータによれば、5日の取引時点でドージコインの1週間の値上がり率は118%、時価総額は870億ドル(約9兆5000億円)。これは、金相場に連動する最大の上場投資信託(ETF)および米フェデックスやスナップの時価総額を上回る。1年前の3億1500万ドルから急増した。
原題:The Dogecoin Joke Is Turning Serious in Latest Crypto Binge (1)(抜粋)