[12日 ロイター] – 大規模サイバー攻撃を受けた米パイプライン最大手コロニアル・パイプラインの操業停止が6日目に突入する中、米南東部州では12日、ガソリン不足が深刻化している。

ガスバディーのデータによると、ジョージア州アトランタ都市圏では、約60%のガソリンスタンドでガソリンが売り切れとなった。ノースカロライナ州シャーロットやローリー、フロリダ州ペンサコーラでも70%超のスタンドで在庫切れとなっている。

ガソリン価格も上昇し、米国自動車協会(AAA)によると、無鉛ガソリンの価格は1ガロン当たり平均3ドルを上抜け、2014年10月以来の高値を付けた。

米エネルギー省のグランホルム長官によると、コロニアルは12日中にも全面再開を巡り判断する見通し。

また、ホワイトハウスのサキ報道官は12日、石油製品をメキシコ湾岸から東海岸に輸送できる船舶を巡り、運輸省が精査を完了したと明らかにした。

これを受け、国土安全保障省はこれら船舶に対し、米国内の海運に関する法律「ジョーンズ・アクト」の適用を一時的に免除できるか検討に入る。同法は、米国内の港間の輸送に携わる船舶は米国で建造され、乗組員を米国人とすることを規定している。