[ロンドン/東京 20日 ロイター] – 20日の米国時間の取引で、暗号資産(仮想通貨)のビットコインが約10%上昇し4万ドルを回復した。著名人のビットコインに関する発言が支援材料となったほか、押し目買いが入っているという。
ビットコインは4万1600ドル近辺まで切り返し、2月上旬以来の高値水準で推移。前日に28%下げたイーサも12%高の2935ドルとなった。
米電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は19日、「テスラは『ダイヤモンド・ハンズ』を持っている」とツイッターに投稿し、保有分を売却しないとのメッセージを発信した。ダイヤモンド・ハンズは、掲示板レディットでしばしば使われる言葉で、リスクの高い資産を果敢に持ち続けることを意味する。
また、米投資会社アーク・インベストメント・マネジメントを率いるキャシー・ウッド氏はブルームバーグテレビジョンのインタビューで、依然としてビットコインが50万ドルになると見込んでいると表明した。
一方、一部のアナリストによると、この日の反発は投資家心理が引き続き強気であることを示しているという。
クリプトホッパーのCEO、ルード・フェルトカンプ氏は「投資家は今回の急落局面を押し目買いの好機だと捉えており、『ビットコインを安値で取得する最後のチャンス』と見ている投資家は多い」と指摘。「強気相場が続くのか、それとも終わりの始まりなのかは数カ月以内に判明する」と語った。