[ニューヨーク/ロンドン 21日 ロイター] – 21日の取引で、暗号資産(仮想通貨)のビットコインが午後に下げ幅を拡大し、11%を超える下落となった。中国の金融安定発展委員会が金融リスク防止・管理に向け、ビットコインのマイニングや取引を取り締まる方針を表明したことが嫌気された。
金融安定発展委は、規制を強化する必要がある資産としてビットコインを挙げた。
ビットコインは11.59%安の3万5928ドル。アジア時間やロンドン時間ではおおむね4万ドル台を維持していた。
ビットコインは4月中旬に付けた約6万5000ドルの最高値から約45%下落。今週は約28%安となっている。
中国政府がビットコインのマイニングを明確に規制の対象としたのは今回が初めて。
金融アプリケーションのオープンプラットフォームを提供するアバラボの社長、ジョン・ウー氏は「今回の発表には具体的な内容がないため、中国政府の措置が実際どのような影響を与えるのか予想するのは難しい」とした上で、「とはいえ、今回の発表はビットコインのマイニングが中国政府の意向に大きく左右されるリスクを明示している」と述べた。
イーサも約15%安の2339ドル。