[ニューヨーク 24日 ロイター] – ニューヨーク外為市場では、世界的に経済回復が進む中、リスク資産に買いが入り、ドルが主要通貨に対し約4カ月ぶりの安値に迫った。
主要6通貨に対するドル指数は0.2%低下し、90近辺で推移。前週21日に付けた4カ月ぶり安値の89.646に迫った。
景気回復を巡る楽観的な見方が広まる中、安全通貨とみなされるドルは3月末以降、じりじりと値を下げていたが、このところは米金利上昇観測などを受け、下落のペースは減速している。
ブラウン・ブラザーズ・ハリマンの外為戦略グローバル責任者、ウィン・シン氏は「今後、連邦準備理事会(FRB)がややタカ派化するとの観測が市場で織り込まれ始めている」と指摘。今週発表される個人消費支出などの経済指標で、FRBが6月15─16日の連邦公開市場委員会(FOMC)でよりタカ派的になるとの見方が台頭する可能性があると述べた。
ユーロ は対ドルで0.3%高の1.22ドル。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは一時10%上昇。前日の急落から回復した。ビットコインの年初来の上昇率は約30%。ただ、4月に付けた過去最高値の6万4895ドルから現在は約50%低い水準にあり、ボラティリティーが高い状態が続いている。イーサは16%高の2435ドル。上昇したものの、2週間前に付けた高値からの約半分の水準にある。
ドル/円
NY終値 108.74/108.77
始値 108.89
高値 108.98
安値 108.71
ユーロ/ドル
NY終値 1.2215/1.2219
始値 1.2213
高値 1.2229
安値 1.2205