[25日 ロイター] – コンファレンス・ボード(CB)が25日に発表した5月の米消費者信頼感指数は117.2と、市場予想の119.2を下回った。ただ、2020年2月以来の高水準を付けた4月(117.5)水準を維持し、雇用の見通しに対する楽観的な見方がインフレ高進や政府の財政支援縮小を巡る懸念を緩和した。

CBは5月から調査手段を郵送からオンラインに変更。1─4月のデータはオンライン調査の結果を反映して修正された。

現況指数は144.3と、前月の131.9から上昇。一方、期待指数は107.9から99.1に低下した。

1年先の期待インフレ率は6.5%と、前月の6.2%から上昇した。ナロフ・エコノミクスのチーフエコノミスト、ジョエル・ナロフ氏は「経済活動が新型コロナウイルス前の状態に戻りつつあるにもかかわらず、消費者の高揚感が頭打ちになっているのはインフレのせいかもしれない」と述べた。

職が十分とみる向きと就職が困難とみる向きとの差は34.6と、4月の21.6から上昇。ピークだった2019年8月の38.3に迫った。同指標は、米雇用統計の失業率と密接に連動している。

向こう半年間で収入が増加すると予想する消費者の割合は、先月の17.4%から14.5%に低下。減少を予想する割合も先月の10.5%から9.3%に低下した。