• 米国の新規感染さらに減少、米インフラ協議時間なくなると運輸長官
  • トランプ氏への恐怖指摘、ジョンソン英首相が結婚、USDC預金

米国はメモリアルデーの祝日に伴う3連休中。本来は戦没者追悼の日ですが、昨年は新型コロナウイルス感染で亡くなった人たちへの哀悼の意も同時に捧げる悲壮(ひそう)なムードがありました。死者数は今も増えているわけですが、ワクチン接種が広がる中で社会は明るさを取り戻しつつあります。米運輸保安局によれば、連休開始前、先週金曜日の空の便利用者数は昨年3月7日以来の高水準となりました。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

米国の勢い、なお深刻な地域

米国が報告した新型コロナの新規感染例はパンデミック(世界的大流行)が始まった当時以来の最低水準となった。メモリアルデーを含む3連休中、同国のスポーツ競技場では観戦に訪れたファンの数が増えている。米航空各社の旅客数はパンデミック以降の最多となった。一方、マレーシアは感染急増を抑えるため、2週間の全国的なロックダウン(都市封鎖)を導入すると発表。南アフリカ共和国のラマポーザ大統領は夜間外出禁止の時間帯を1時間延ばすとともに、公共の場で集まれる人数に関する制限措置を強化した。

時間は無制限ではない

ブティジェッジ米運輸長官は、民主党が単独で行動する前に共和党がインフラ支出に関してバイデン政権と合意に達するには時間がなくなりつつあると示唆した。CNNの番組で「バイデン大統領は何もしないことは選択肢ではないと言い続けている。時間は無制限にあるわけでない」と述べた。交渉に携わっているキャピト上院議員(共和)はFOXの番組で、超党派合意に向けたモメンタムが「強まりつつある」とした上で、「結局合意がまとまらなくても、努力が足りなかったからではない」と話した。

「トランプ氏への恐怖」

米共和党内では「ドナルド・トランプ前大統領への恐怖」と権力を保持したいとの願望が「愛国心を上回っている」。民主党のクロウ下院議員がNBCの番組でこう指摘した。上院共和党は28日、1月6日に起きたトランプ氏支持者らによる米連邦議会議事堂の襲撃事件について、独立調査委員会の設置法案を阻止した。

199年ぶり

ジョンソン英首相が29日、婚約者のキャリー・シモンズさんと結婚した。ウェストミンスター寺院で親族らのみを招待し、秘密裏に挙式した。英首相官邸の報道官は30日午前に挙式の事実を認め、「夫妻は親族や友人と来年の夏に結婚を祝う意向だ」と述べた。ジョンソン氏(56)にとっては3度目の結婚。英紙サンデー・タイムズによると、在任中の英首相の結婚は199年ぶり。

選択肢

サークル・インターネット・ファイナンシャルは、テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)のように企業の準備資金をビットコインにすることには踏み切れない財務担当者らのための選択肢を用意した。マーケティング資料によれば、準備資金を「USDC」にして高利回りの口座に入れれば最大で年7%の利息が得られる。USDCは米ドルに対して1対1で連動しているステーブルコイン。リスクゼロの1年物米財務省短期証券(TB)の10倍のリターンになるという。

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