30日付の英紙サンデー・タイムズは、新型コロナウイルスの起源について英情報機関が中国武漢のウイルス研究所の可能性があるとみていると報じた。起源解明へ追加調査を命じたバイデン米政権の情報機関とも連携しているという。
同紙によると、欧米の情報機関はこれまで、研究所から漏洩(ろうえい)した可能性は低いとみていたが、再び分析した結果「あり得る」と判断した。ただ、欧米情報筋は、中国が真相を明らかにすることはないため解明は難しいとの見方も示している。
バイデン米大統領は26日、起源解明に関して90日以内に結果を報告するよう情報機関に指示したと発表。世界保健機関(WHO)は3月、武漢を訪れた国際調査団の報告書を公表し、自然界から中間宿主の動物を介して人間に感染が広がったとみられると結論付けた。(共同)