[ニューヨーク 7日 ロイター] – ニューヨーク外為市場では、ドルが小幅安で推移。長期金利の落ち着いた動きに反応した。

先週末は米雇用統計で雇用者数の伸びが市場予想に届かなかったことで、10年債利回りが大幅に低下。この日もわずかな伸びにとどまった。

アクション・エコノミクスのグローバル通貨分析部マネジング・ディレクター、ロナルド・シンプソン氏は「利回りは雇用統計前の水準を大きく下回っており、この点がドル売りを誘ったもようだ」と指摘した。

ドルは通貨バスケットに対し0.21%安の89.946。ユーロ/ドル0.23%高の1.2194ドル。ドル/円は0.23%安の109.26円。

市場は10日の米消費者物価指数(CPI)や欧州中央銀行(ECB)理事会に注目している。ECBに関しては、パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の買い入れペースを性急に落とす考えはないもようだ。

主要7カ国(G7)財務相会合は先週末、グーグルやアップル、アマゾン・ドット・コムといった巨大な多国籍企業への課税を強化するため、各国共通の最低法人税率を15%以上とすることで合意した。為替相場への影響は限定的だった。

豪ドルは0.22%高の0.776ドル。

暗号資産(仮想通貨)のビットコインは0.83%安の3万5507ドル。イーサは0.61%安の2693ドル。

ドル/円 
 NY終値 109.24/109.27
   始値 109.40
   高値 109.42
   安値 109.20

ユーロ/ドル 
 NY終値 1.2189/1.2190
   始値 1.2154
   高値 1.2201
   安値 1.2155