米半導体メーカーのエヌビディアがソフトバンクグループ傘下の英半導体設計会社アームを買収する計画について、両社は欧州連合(EU)競争当局への承認申請が遅れている。ジ・インフォメーションがプロセスに関与している関係者3人を引用して伝えた。

  それによれば、申請前の段階で両社の想定よりも「はるかに多くの質問」を当局から受けている。当局は両社に対し、6月末までに承認申請を行わないのであれば、欧州の夏季休暇の時期に審査が開始されないよう、9月まで待って申請すべきだと伝えたという。関係者のうち2人が語った。

  欧州委員会の報道官はジ・インフォメーションに対し、両社が申請書類を正式には提出していないと確認したが、それ以上のコメントは控えた。

  アームの広報担当は、コメント要請についてはエヌビディアに行うよう求めた。エヌビディアの広報は、買収計画が当局の承認を得て2022年の早い時期に完了すると確信していると述べた上で、プロセスについてはこれ以上コメントできないとした。ソフトバンクグループの広報は現時点でコメントはないとしている。

エヌビディアのCEO、アーム買収で監督当局の承認得ると確信

原題:Nvidia, Arm Facing Delays in EU Deal Approval, Information Says(抜粋)