[ワシントン 15日 ロイター] – 米国と欧州連合(EU)は15日、気候変動問題や新型コロナウイルス感染拡大への対策のほか、中国、ロシア、イランなどへの対応など、広範な項目で協力していくことで合意した。
米ホワイトハウスが発表した共同声明によると、米国とEUは世界保健機関(WHO)の改革で協力することで合意。WHOが進める新型コロナの起源を巡る調査の進展も呼び掛けた。
通商については、鉄鋼とアルミニウムの関税を巡る問題の年内解決を目指し、協議を行うことで一致した。
外交面では、南シナ海などの状況を「深刻に懸念」していると表明。緊張の高まりにつながるいかなる一方的な行為にも反対するとした。
ロシアについては、マイナスの行動が続けば「断固として」対応する用意があるとし、ウクライナとジョージアの主権と領土保全をないがしろにするロシアの継続的な行為を非難。ロシアに対し、全ての政治犯の釈放のほか、ランサムウエア(身代金要求ウイルス)によるサイバー攻撃による脅威への対応を呼び掛けた。