イラン核合意の再建に向けウィーンで開かれていた6回目の当事国協議は、合意がないまま一時休止されることになった。

  欧州連合(EU)のモラ欧州対外活動庁事務次長は、「次のラウンドでは交渉代表が自国・地域政府からより明確な指示と考えを持って戻り、最終的に合意に至ることを期待する」と語った。

  イランでは前日、保守強硬派のライシ司法府代表の大統領選勝利が公表された。ライシ師の勝利自体が米国のイラン核合意復帰を妨げるとはみられていないが、選挙結果を受けて外交は複雑化している。ライシ師は2019年に米国のトランプ前政権によって制裁対象とされた。

原題:Nuclear Talks Drag On After Iran Elects Hardline President (2)(抜粋)