企業の共謀の可能性を重点的に調査する米司法省の担当者は、複数のグローバル銀行がビル・フアン氏のファミリーオフィス、アルケゴス・キャピタル・マネジメントとの巨額取引をどう扱ったかを検証している。
事情に詳しい複数の関係者によると、司法省反トラスト局は、金融機関が3月に悪化したポジションの解消を急ぎアルケゴスが破綻したことを巡る調査の少なくとも一部を担当している。この混乱でフアン氏の財産の多くが消え、取引銀行は計100億ドル(約1兆1000億円)余りの損失を被った。
関係者が匿名を条件に話したところによれば、反トラスト局はウォール街におけるフアン氏の最大の支援者だった金融機関から情報を求めている。これらの金融機関は秩序あるポジション解消とアルケゴスとの関係を絶つための協力の可能性を議論したという。
司法省の報道官はコメントを控えた。
原題:Archegos’s Banks Said to Face DOJ Antitrust Probe Into Collapse(抜粋)