トランプ前米大統領は26日、中西部オハイオ州クリーブランド郊外で開いた集会で数千人の支持者を前に演説し、昨年の大統領選挙の結果を巡る不満を再び漏らし、誇張された主張をあらためて展開した。また、来年の中間選挙に向けて自身が推す候補者への支持を聴衆に呼び掛けた。
トランプ氏は約1時間半に及んだ演説で、前政権時代の実績を延々と語り、バイデン政権の業績を厳しく批判する中で、昨年の大統領選が盗まれたと根拠のない主張を何度も繰り返した。
トランプ氏は「われわれはこの選挙に2度勝った。3回目も勝利しなければならないかもしれない」と述べた。
主要ソーシャルメディアを使った発信ができなくなっているトランプ前大統領は、テキサス州のメキシコ国境でタウンホール会合を近く開くほか、独立記念日がある週末にはフロリダ州でもイベントを開催する。今後の政治的・法的な必要性から資金を集めるとともに、注目度も上げる機会となる。
今年1月6日の連邦議会議事堂乱入事件を巡るトランプ氏の役割に関して、同氏に対する弾劾訴追決議案に賛成した共和党下院議員10人の追い落としも図る。
原題:Trump Restarts Rallies With Familiar List of Grievances, Insults(抜粋)