[マドリード 12日 ロイター] – スペイン当局は12日、過去14日間に記録された全国の人口10万人当たりの感染者数が368人に達し、過去2週間で3倍以上になったと発表した。特に若年層で感染が広がっているという。
保健緊急警報調整局のフェルナンド・シモン局長は「われわれはまだリスクを減らさなければならない状況にある」と指摘。人口10万人当たりの感染者数が先週に725人と国内最多となったカタルーニャ州について「本当に劇的な」状況とし、感染力の強い「デルタ株」が広がる中、国内外からの観光客が増加していることが要因とした。
また、若年層の低いワクチン接種率や学生の卒業旅行などもスペイン全土で影響を及ぼしているとした。
カタルーニャ州政府はこの日、バーなどの営業時間を午前0時半までとしたほか、社交場での集まりを10人までに制限。公共の場での飲食も禁止すると発表した。裁判所の承認を経て実施される。
一方、バレンシア州では裁判所が30を超える町での夜間外出禁止令を承認した。10人以上の集会も禁止されるという。