[ニューヨーク 13日 ロイター] – ニューヨーク外為市場では、ドル指数が上昇。米消費者物価指数(CPI)が予想以上に伸びる中、インフレ懸念が台頭した。

6月のCPIは前年同月比5.4%上昇と、前月の5.0%から加速し、2008年8月以来、約13年ぶりの大幅な伸びとなった。

カクストンのシニアアナリスト、マイケル・ブラウン氏はCPIについて「予想以上に上振れた」と指摘。14日に行われるパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言では、議長が主張する「物価の一過性シナリオ」が追及されることになると述べた。

この日は国債利回りの上昇に伴いドルが全般的に値上がりした。

ドルは通貨バスケットに対し0.59%高の92.762と、今月8日以来の高値。先週付けた3カ月ぶり高値の92.844に迫った。

カナダドルは0.5%安。カナダ銀行(中央銀行)は堅調な成長見通しを支えに、14日の政策決定会合で量的金融緩和を縮小すると予想されている。

ポンド/ドルは0.49%安。

人民元は対ドルで約1週間ぶり高値。6月の貿易統計(ドル建て)は、輸出が前年同月比32.2%増となり、伸び率はロイターがまとめたアナリスト予想(23.1%増)を上回った。

暗号資産(仮想通貨)のビットコインは2.18%安の3万2384ドル。

ドル/円 
 NY終値 110.61/110.65
   始値 110.23
   高値 110.64
   安値 110.21

ユーロ/ドル 
 NY終値 1.1774/1.1778
   始値 1.1846
   高値 1.1850
   安値 1.1773