[15日 ロイター] – 米フィラデルフィア地区連銀が15日発表した7月の連銀業況指数は21.9と、6月の30.7から鈍化し、昨年12月以来7カ月ぶりの低水準を付けた。春に半世紀近くぶりの高水準を付けて以降、伸び悩んでいる。市場予想は28.0だった。

指数はゼロを超えると製造業の拡大を示す。連銀業況指数はペンシルベニア州東部、ニュージャージー州南部とデラウェア州の製造業をカバーし、米供給管理協会(ISM)による製造業景気指数より前に発表される。

内訳では、雇用が29.2と、6月の30.7から低下。仕入価格は69.7と、42年ぶりの高水準だった6月の80.7から低下した。3カ月ぶりの低下だが、依然として歴史的な高水準を維持している。

業況6カ月予測は48.6と6月の69.2から低下し、2月以来の低水準となった。低下幅は過去1年間で最大だった。

米製造業受注は5月に持ち直したものの、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)により世界の供給網が混乱しており、製造業は依然として需要に追いつくことに苦戦している。