[ニューヨーク 26日 ロイター] – ニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨バスケットに対し小幅安。27─28日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、ポジションを調整する動きが出た。
終盤の取引で、主要通貨に対するドル指数は0.261%安の92.654。依然、先週記録した3カ月半ぶり高値の93.194からさほど遠くない水準にある。
ユーロ/ドルは0.27%高の1.1800ドル。7月の独IFO業況指数が前月から低下し、市場予想を下回ったものの、ユーロ安ドル高の展開にはならなかった。
エクスチェンジ・バンク・オブ・カナダの為替戦略主任、エリック・ブレガー氏はユーロ/ドルの動きについて、前回のFOMC以降積み上がっていたユーロショートを解消する動きが出たと指摘。今週のFOMCが「取引を一部手じまう新たな理由となる可能性がある」と述べた。
バンク・オブ・アメリカのアナリストはノートで「米連邦準備理事会(FRB)は今回のFOMCで、量的緩和の縮小(テーパリング)の下地を整える見通しで、米国の金融政策の乖離が確認されるだろう」と述べた。
円は対ドルで最大0.4%上昇し、110.11円。
ポンドはドルとユーロに対し上昇。英国の新型コロナウイルス感染者数の減少が好感された。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは約13%急伸。4万ドルを超え、約5週間ぶりの高値を付けた。イーサも8.55%高の2381.52。米アマゾン・ドット・コムが年末までにビットコインでの支払いを受け付け始めるという週末の報道が材料視された。
ドル/円
NY終値 110.34/110.37
始値 110.29
高値 110.42
安値 110.17
ユーロ/ドル
NY終値 1.1799/1.1803
始値 1.1790
高値 1.1817
安値 1.1780