[27日 ロイター] – 米マイクロソフトが27日発表した第4・四半期(4─6月)決算は、売上高が市場予想を上回った。新型コロナウイルス禍を背景に広がった在宅勤務や遠隔授業を追い風に、クラウドサービスへの需要が拡大した。

ただ、決算への期待が高かったことで、時間外取引で株価は一時2.1%下落した。

売上高は21%増の462億ドルで、リフィニティブのまとめたアナリスト予想の442億4000万ドルを上回った。

1株当たり利益は2.17ドルと、予想の1.92ドルを上回った。

インテリジェントクラウド事業の売上高は30%増の174億ドル。クラウドサービス「アジュール」の売上高は51%増。ビジブル・アルファのデータによると、アナリストはアジュールの売上高が43.1%増になることを見込んでいた。

パソコン用基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」やゲーム機「Xbox」などを含むパーソナルコンピューティング事業の売上高は9%増の141億ドル。

インベスティング・ドット・コムのシニアアナリスト、ハリス・アンワー氏は「ほぼ全ての部門で業績が予想を上回り、極めて良好な決算内容だった」と述べた。ただPPフォーサイトのアナリスト、パオロ・ペスカトーレ氏は、Xboxのコンテンツとサービスによる収入が減少したことを指摘。パンデミック(世界的大流行)を受けたゲーム需要の高まりは失速し始めている可能性があるとの見方を示した。