[ニューヨーク 27日 ロイター] – ニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨バスケットに対し小幅下落。米連邦準備理事会(FRB)が27─28日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、量的緩和の縮小(テーパリング)開始時期を巡り何らかの手掛かりを示すか注目されている。

終盤の取引で、主要通貨に対するドル指数は0.263%安の92.362。依然、先週記録した3カ月半ぶり高値の93.19からさほど遠くない水準にある。

ウエスタン・ユニオン・ビジネス・ソリューションズのシニアマーケットアナリスト、ジョー・マニンボ氏は「ドルはこれまで力強く上昇した。FRBがもたらすイベントリスクは、ドル強気筋が取引を一部手じまう十分な根拠となっている」と述べた。

OANDAのシニアマーケットアナリスト、エドワード・モヤ氏は、パウエルFRB議長がFOMC後の記者会見で「テーパリングの規模や方法を巡り討議しているというシグナルを発する程度だろう。景気回復の状況を踏まえると、FRBはなお幾分様子見ムードと考える」と述べた。

朝方発表された7月の米CB消費者信頼感指数は129.1と、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が始まる直前の昨年2月以来の高水準を付けた。

また、国際通貨基金(IMF)は世界経済見通しの改定で、2021年の世界成長率予想を6%で据え置いた。米国などの先進国の予想を引き上げる一方で、新型コロナウイルス感染拡大が深刻な新興国の予想を引き下げた。

ユーロ/ドルは0.26%高の1.1833ドル。

ポンドも対ドルで0.55%上昇し、1.38925ドル。英国ではコロナ制限措置の大半が解除されたものの、感染者数が減少傾向にあることが材料視された。

中国人民元も対ドルでの上げを維持し、0.66%高の6.5255元。

暗号資産(仮想通貨)のビットコインは1.04%高の3万7677.58ドル。

ドル/円 NY終値 109.76/109.79

始値 110.10

高値 110.17

安値 109.59

ユーロ/ドル NY終値 1.1814/1.1818

始値 1.1787

高値 1.1840

安値 1.1787