[東京 29日 ロイター] – 東京五輪は29日、卓球女子シングルス3位決定戦が行われ、伊藤美誠がユ・モンユ(シンガポール)をゲームカウント4-1で下し、銅メダルを獲得した。日本の女子シングルスで初のメダルとなった。
伊藤にとっては、混合ダブルスで獲得した金に続く今大会2つ目のメダル。しかし試合後、「勝てたことはうれしいが、正直悔しい気持ちのほうが大きい」と語った。決勝に進めなかったこと、3位決定戦までに状態を立て直しきれなかったことが悔しさの要因だと、泣きながら話した。
伊藤は第1ゲームを6-11で落とした後、残りの4ゲームを11-8、11-7、11-7、11-6で取った。
1988年のソウル五輪から正式種目となった卓球女子シングルスは、過去8大会の金メダリストはすべて中国代表。伊藤は26日に行われた混合ダブルスに続く2冠を目指したが、準決勝で世界ランク3位の孫穎莎(中国)にストレート負けを喫した。
伊藤は女子団体にも出場する予定。
20歳の伊藤は世界ランク2位。26日に行われた混合ダブルスで、水谷隼とともに日本勢初となる金メダルを獲得した。16年のリオデジャネイロ五輪では、女子団体で銅メダルを獲得した。静岡県磐田市出身。