[ワシントン 30日 ロイター] – トランプ前米大統領が昨年12月に司法省首脳部に対し大統領選の結果を覆すよう圧力をかけ、要求に従わなければ更迭すると脅していたことが分かった。下院行政監視・政府改革委員会が30日、当時副司法長官代理だったリチャード・ドナヒュー氏の手書きメモを公開した。
このメモによると、ジェフリー・ローゼン氏は司法長官代理に任命された数日後の昨年12月27日にトランプ氏に対し電話で「司法省が選挙結果を変えることはできないことを理解してほしい」と伝えたが、トランプ氏は「選挙は不正だったと言うだけで、あとは私と共和党議員に任せればいい」と述べたという。
また、トランプ氏はローゼン氏を更迭し、後任に同省民事局のジェフリー・クラーク司法次官補代理を起用すると脅したとした。
ニューヨーク・タイムズ紙は今年1月、クラーク氏がトランプ氏と共謀してローゼン氏を追放し、同省の権限を用いてジョージア州の大統領選挙結果を覆すことを計画していたと報じていた。
トランプ氏は電話で、選挙が盗まれたとの誤った主張を繰り返したが、ローゼン氏とドナヒュー氏はトランプ氏の情報は誤っていると何度も伝えようとしたという。