【北京時事】中国国有原子力大手の中国広核集団(CGN)は7月30日、燃料棒の一部が破損していることが6月に明らかになった広東省台山市のの稼働を一時停止したと発表した。破損の原因を調査し、燃料棒を交換するためと説明している。

中国原発で放射性希ガス放出 仏電力会社「事故ではない」と公表

 台山原発は、CGNとフランス電力(EDF)の合弁会社が欧州加圧水型炉(EPR)2基を運営。燃料棒破損が見つかった1号機は2018年に商業運転を開始した。中国生態環境省は6月16日、1号機の約6万本の燃料棒のうち約5本が破損したことを認めていた。

〔コメント〕台山原発で放射能漏れがあったのではと第一報を報じたのはCNNだった気がする。中国はこの間一貫してこれを否定してきた。その原発の稼働停止は事実上放射能漏れを認めたことになるのではないか。事実なら周辺国にも影響を及ぼす可能性がある深刻な問題だ。中国はもっと速やかに情報開示をすべきだろう。