[ニューヨーク 2日 ロイター] – ニューヨーク外為市場では、米連邦準備理事会(FRB)が先週示したハト派的見解の消化が進む中、ドルがやや下落した。
主要6通貨に対するドル指数は約0.1%安の92.05。バノックバーン・グローバル・フォレックスのチーフ市場ストラテジスト、マーク・チャンドラー氏は「ドルは8月の取引を軟調気味に開始した」と述べた。
この日発表の米経済指標では、米供給管理協会(ISM)の7月の製造業景気指数が59.5と、引き続き景気拡大・縮小の節目となる50を超えたものの、2カ月連続で鈍化した。
経済成長はピークを付けた可能性があるとの見方が裏付けられ、米10年債利回りが低下したほか、米株価も上げ幅を縮小した。
ユーロは対ドルで横ばいの1.187ドル。IHSマークイット発表のユーロ圏製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値にはほとんど反応しなかった。改定値は62.8と、過去最高だった6月の63.4を下回ったものの、速報値の62.6から上方修正された。
英ポンドはほぼ横ばいの1.389ドル。今週のイングランド銀行(英中央銀行)金融政策委員会が注目されている。
米国では6日に労働省が7月の雇用統計を発表。今月末には米ワイオミング州ジャクソンホールで年次経済シンポジウムが開かれる。
ブラウン・ブラザーズ・ハリマンの外為戦略部門グローバル責任者、ウィン・シン氏は、「FRBがタカ派化するまで、ドルの本格的な上昇の再開はない」と予想。ただ第3・四半期に向けて米経済は力強く成長するとし、ドル強気姿勢を崩していないと語った。
ドル/円 NY午後3時 109.24/109.25
始値 109.50
高値 109.57
安値 109.20
ユーロ/ドル NY午後3時 1.1872/1.1876
始値 1.1889
高値 1.1892
安値 1.1866