[ニューヨーク 3日 ロイター] – 米ニューヨーク州のジェームズ司法長官は3日、クオモ州知事(63)が複数の女性にセクハラをし、連邦・州法に違反したという捜査結果を発表した。
クオモ知事を巡っては、部下を含む複数の女性からセクハラを受けたという告発が相次いだことを受け、ジェームズ司法長官が5カ月にわたる独立捜査を進めていた。
ジェームズ司法長官は、クオモ氏が同意なく体を触り、キスをし、不適切なコメントをするなど、「現・旧職のニューヨーク州職員に対しセクハラをしていたことが明らかになった」と述べた。
さらに「恐怖心をあおる環境」を作り、「セクハラの発生」を可能にするような「有害な職場」を生み出していたとの認識を示した。
クオモ知事は会見し「私は人を不適切に触ったことはない」と言明。「私の真の姿を反映する内容でない」とし、捜査結果を否定した。
ニューヨーク州議会のヒースティー下院議長は声明で「憂慮すべき内容」で「知事にふさわしくない人物像」が示されたとコメントした。
クオモ知事は新型コロナウイルス対応での手腕が評価され、脚光を浴びたものの、今回の捜査結果は同氏の政治的将来に打撃を与える可能性がある。