【東京五輪2020 スケートボード女子パーク】メダルを手に記念撮影に応じる(左から)開心那、四十住さくら、スカイ・ブラウン=4日、有明アーバンスポーツパーク(川口良介撮影)
【東京五輪2020 スケートボード女子パーク】メダルを手に記念撮影に応じる(左から)開心那、四十住さくら、スカイ・ブラウン=4日、有明アーバンスポーツパーク(川口良介撮影)

4日の東京五輪スケートボード女子パークで、日本人の母を持つ13歳で宮崎出身のスカイ・ブラウン(英国)が56・47点で銅メダルを獲得した。

1本目、2本目は転倒した。ブラウンは〝背水の陣〟で迎えた最終3本目で、完璧な滑りを披露した。大技を次々と決め、56・47点で銅メダル。試合直後には興奮を隠さず、「めっちゃ、うれしい」と日本語を交えて喜んだ。

13歳。英国人の父と日本人の母を持つ。生まれは宮崎県で、スケートボードをやっていた父の影響で3歳から競技を始めた。動画投稿サイト「ユーチューブ」で技を学び、7歳の頃から世界の舞台で戦ってきた。現在は米国を拠点にし、サーフィンにも取り組む。才能豊かで、人気も高い。

2020年5月、練習中に頭蓋骨を折る重傷を負った。再起し、生まれた日本で開かれた五輪で悲願のメダルを獲得した。「けがが私を強くした。日本に戻ってこられて幸せ」と、あどけない表情を浮かべた。苦難を力にかえた。

メダリスト3人で並んだ記者会見では、四十住や開と仲むつまじく視線を送りあう姿があった。「良い友達。3人で表彰台を席巻できて最高。クレイジーな気分です」と笑顔をふりまいた。(久保まりな)