暗号資産(仮想通貨)ビットコインは先週末の高値から後退し、7月30日以降約7%下げて4万ドルの大台を再び割り込んだ。アジア時間帯4日午後は一時3万7900ドルを下回る水準で取引された。
ビットコインはチャート分析の専門家が注目する中期のトレンドライン、100日移動平均を既に割り込み、次の支持線である3万4773ドル前後の50日移動平均までさらに下落する可能性がある。
ビットコインの今回の下降局面について、一部のストラテジストは、価格高騰の後に下げるお決まりのサイクルにすぎないと指摘する。上場投資信託(ETF)運用会社アーク・インベストメント・マネジメントの創業者で最高経営責任者(CEO)のキャシー・ウッド氏と、米テスラのイーロン・マスクCEOの発言に加え、アマゾン・ドット・コムの暗号資産への関与を巡る臆測を受け、先週の初めに力強く上昇していた。
ミラー・タバクのチーフ市場ストラテジスト、マット・メイリー氏は「相場が反発すればすっかり強気になろうが、さらに大きなフォロースルーの下げに見舞わるようなことがあれば、かなり素早く怖い状況になるだろう」と指摘した。
原題:Bitcoin Traders Eye ‘Scary’ Retreat After Return to Recent Range(抜粋)