[4日 ロイター] – 米供給管理協会(ISM)が4日に発表した7月の非製造業総合指数(NMI)は、消費支出がモノからサービスへ移る中、64.1と、統計開始以来の最高値となった。ただ供給網の混乱から企業は引き続き価格の上昇に直面している。市場予想は60.5だった。
6月は60.1だった。
指数は50が景気拡大・縮小の節目となる。サービス業は米経済の3分の2超を占める。
7月の内訳は、新規受注が63.7と、6月の62.1から上昇した。在庫が少ない中、新規受注は向こう数カ月間でさらに伸びる見通しだ。
供給業者の納入を示す指数は72.0と、6月の68.5から上昇した。50を上回ると納入に時間がかかっていることを示す。
仕入れ価格は82.3と、16年近くぶりの高水準を付けた。6月は79.5だった。
雇用は53.8と、6月の49.3から持ち直した。
FHNフィナンシャルのチーフエコノミスト、クリス・ロー氏は「ここ数カ月、雇用者は人材の確保に苦労しており、雇用者数は企業の需要不足ではなく、むしろ労働者側の動きによって抑制されている」と指摘。ISM統計で示された雇用の改善は「6日発表される米雇用統計にとり良好な兆候だ」と述べた。