[5日 ロイター] – 米モデルナは5日、同社が開発した新型コロナウイルスワクチンについて、2回目の接種から6カ月経過後も約93%の有効率が維持されていたと発表した。

当初の臨床試験(治験)で示された94%とほぼ変わらない結果が得られたものの、抗体の低減が予想されているため、冬季に入る前に追加接種(ブースター接種)が必要になるとの見方を示した。

バンセル最高経営責任者(CEO)は「モデルナのワクチンは6カ月経過後も93%の有効率が維持される。ただ、デルタ変異株が重大な新たな脅威として台頭する中、引き続き警戒する必要がある」と述べた。

モデルナは追加接種向けのワクチンを3種類を開発しており、ガンマ株、ベータ株、デルタ株を含む変異株に対しても力強い抗体反応が確認できたとしている。

バンセルCEOはコロナワクチンの製造量について、今年目標としている8億─10億回分を超える製造は行わないと表明。「2021年の製造能力は限界に達しており、今年はこれ以上は受注できない」と述べた。

第2・四半期決算は売上高が44億ドルと、リフィニティブがまとめたアナリスト予想の42億ドルをやや上回った。利益は27億8000万ドル。1株当たり利益は6.46ドルと、予想の5.96ドルを上回った。