[上海 9日 ロイター] – 中国南西部の四川省で豪雨や洪水が発生し、8万人以上が避難を余儀なくされた。国営メディアが9日に報じた。同省の主要河川では、6日から8日にかけて降った大雨で水位が警戒レベルを超えた。

国営の中国通信社(CNS)によると、省内の6都市で44万人以上が洪水の影響を受けている。

中国国営中央テレビ(CCTV)は7日時点で、豪雨によって四川省で住宅45棟が倒壊、118棟が大きな被害を受けたとし、既に2億5000万元(3857万ドル)の経済損失が生じたと伝えている。

中国の気象当局者は先週、気温の上昇によって世界中で大雨の可能性が高まっており、中国への影響は今後数年間で悪化する公算が大きいとの見方を示した。

中国では7月、中部・河南省で記録的な豪雨が発生し、省都の鄭州市を中心に300人以上の死者が出た。