ニクソン米大統領が1971年8月15日にドルと金の兌換(だかん)停止を宣言し、金本位制が事実上終了してから50年が過ぎました。その50年間の大半において金相場はS&P500種株価指数を上回る伸びを示してきましたが、ブルームバーグのデータによれば、配当を含めた投資リターンではS&P500種が金を格段に上回っています。当時から先週までのS&P500種のトータルリターンはほぼ20000%、一方で金のリターンは約4200%です。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

掌握

アフガニスタンで反政府勢力タリバンの指導者が15日、首都カブール市内に入った。タリバンは大統領府を掌握、近く「アフガニスタン・イスラム首長国」の樹立を宣言する構えだとしている。米国が支援するアフガン政権のガニ大統領は国外に退避。一部報道によれば隣国タジキスタンに向かった。ブリンケン米国務長官は、在アフガン米大使館の職員を退避させていることを確認。20年続いたアフガン戦争で米国は目的を達成しており、アフガンからの米軍撤退は1975年のサイゴン陥落と全く違うとCNNに対して語った。

再び2兆ドル超え

暗号資産(仮想通貨)市場は時価総額2兆ドル台を回復。14日に2兆600億ドルに達した。コインゲッコーのデータによると、ビットコインだけでなくカルダノ、XRP、ドージコインなどの値上がりが寄与した。ビットコインは週末に一時4万8152ドルと、5月16日以来の高値を付けた。

協議進展

オーストラリアの石油・天然ガス生産会社ウッドサイド・ペトロリアムは、鉱山会社BHPの石油部門の約200億豪ドル(約1兆6000億円)での買収に関して同社と協議が進んだ段階にあると、オーストラリアン・フィナンシャル・レビュー(AFR)紙が報じた。実現した場合、ウッドサイドは豪石油・天然ガス業界でトップに立つという。協議は継続中で、まだ何も合意には至っていない。

総選挙実施へ

カナダのトルドー首相は、9月20日に総選挙を実施すると発表した。英エリザベス女王の代理人であるサイモン総督と会談し、議会解散を要請した後の記者会見で語った。2015年から政権の座にある与党・自由党が下院での過半数回復に十分な支持を得ていることを、最近の世論調査は示している。

ポジション解消

資産家ジョージ・ソロス氏の投資会社はアルケゴス・キャピタル・マネジメントが破綻し、ブロック取引で大量に売却されたバイアコムCBSなどの株式を購入していたが、4-6月期にポジションを解消した。13日に公表された当局への届け出によると、ソロス・ファンド・マネジメントはバイアコムCBS株や百度株、唯品会(ビップショップ・ホールディングス)株などを売却。これらの株式の売却額はソロス・ファンドが1-3月期に購入した額とほぼ一致する。

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